(バンコク中央社)ミャンマー中部で発生した地震で、中部マンダレーの倒壊したホテルに閉じ込められていた台湾出身の女性1人が死亡した。現地の台湾人団体幹部が1日、明らかにした。ミャンマー地震で台湾人の犠牲者が確認されるのは初めて。
女性は夫と共にマンダレーにあるホテル「グレート・ウォール・ホテル」にいたところ、地震に見舞われた。夫は出入り口の近くにいたため脱出できたが、女性は建物内に取り残された。
ミャンマーを拠点にする台湾人事業家でつくる「ミャンマー台商総会」の羅振華秘書長によれば、3月31日午後に救助隊が災害救助犬と人命探査装置を投入してホテルの倒壊現場を調べたものの、生存者は検知できなかったという。
今後、遺体の収容が進められる見通し。駐ミャンマー台北経済文化弁事処(大使館に相当)の職員がすでにマンダレーに到着しており、女性の夫と今後の手続きについて話し合うとしている。