(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は20日、X(旧ツイッター)を更新し、「きょうの昼食はおすしとみそ汁です」と日本語で投稿した。ハッシュタグ(検索目印)付きで「鹿児島産のブリと北海道産のホタテ」とも付け加えた。
中国は19日、日本産水産物の輸入を事実上停止した。高市早苗首相の台湾有事を巡る国会での発言に反発した対抗措置とみられている。
中国が日本への反発を強める中、頼総統は17日、中国が日本に対して行っている複合的攻撃はインド太平洋の平和と安定に深刻な影響を与えているとし、中国に対し「地域の平和と安定におけるトラブルメーカーになるべきではない」との考えを示していた。
20日のXの投稿には、頼総統が笑顔ですしやみそ汁を味わう写真が添えられた。
また、 林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は20日、立法院(国会)外交・国防委員会に出席する前、中国の日本産水産物の輸入再開の停止を受け、日本を支援する立場を表明。日本への支援によって局面を効果的に安定させ、中国共産党のいじめ行為を阻止できると強調した。
委員会の答弁では、高市首相とその政策への支持を行動で示すためにも、台湾人は日本を多く訪れ、日本のものを多く買ってほしいと呼びかけた。
高市首相の発言については、外交部(外務省)は高市首相のインド太平洋戦略と政策、日本の南西諸島と台湾、フィリピンを結ぶ「第1列島線」に関する立場を支持するとした。