(台北中央社)台風18号に伴う大雨の影響で東部・花蓮県の一部地域が深刻な洪水被害に見舞われたことを受け、ローマ教皇レオ14世は28日午前のミサで、台湾を含め、台風18号被害を受けた国々の被災者に祈りをささげた。外交部(外務省)は29日、教皇のお見舞いは「台湾とバチカン市国の深い友情を十分に示すもの」だとし、林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)が頼清徳(らいせいとく)総統に代わって感謝の意を示した。
外交部によれば、教皇は台風18号に襲われた国々の死者や行方不明者、避難者、捜索・救助に携わる人々に祈りをささげた。
教皇は今年7月に台湾に上陸した台風4号で南部を中心に大きな被害が出た際にも、台湾の被災者へのお見舞いを表明し、ローマ教皇庁支援援助省に対して被災者支援を指示していた。
外交部は、今後もローマ教皇庁と共に人道支援や援助を推進し、全人類の普遍的価値の実践に尽力していくとした。
花蓮県では23日、台風18号に伴う大雨の影響で山間部のせき止め湖から水があふれ、下流の光復郷が濁流にのみ込まれた。中央災害対策センターによれば、29日午前10時現在で18人が死亡、107人が負傷した。6人が行方不明になっている。