(台北中央社)最大野党・国民党の羅智強(らちきょう)立法委員(国会議員)は26日、同党の立法委員3人と共に記者会見を開き、10月18日実施の党主席(党首)選に立候補すると発表した。
国民党は2028年に控える総統選で12年ぶりの政権奪還を狙っている。羅氏は党主席に選ばれた場合、総統選に自身は出馬せず盧秀燕(ろしゅうえん)台中市長を擁立するとし、盧氏の擁立は「国民党が28年に勝利するための唯一の道だ」と語った。
第2野党・民衆党と密接に協力していく意向も示した。立法院(国会)運営や選挙での協力に加え、台北市長時代の商業施設建設を巡る収賄などの罪で起訴された柯文哲被告=前民衆党主席=や、与党・民進党の立法委員に対するリコール(解職請求)運動の署名集めでの文書偽造などで起訴された黄呂錦茹被告=国民党台北市党部(支部)前主任委員=らの名誉回復で連携するとした。
盧氏は23日、現党主席の朱立倫(しゅりつりん)氏から次期党主席就任を要請されたものの、24日、米関税の打撃を受けた台中の産業支援などを理由に不出馬を表明した。これを受け朱氏は26日、再考を求めていると述べた。
▽ 侯友宜新北市長は不出馬を表明
侯友宜(こうゆうぎ)新北市長は25日、報道陣の取材に応じた際、党主席選への出馬を検討したことは一切ないと語った。侯氏は昨年の総統選に立候補したが、民進党の頼清徳(らいせいとく)現総統に敗れた。