(台北中央社)与党・民進党所属の立法委員(国会議員)2人に対するリコール(解職請求)運動で提議書を偽造したとして、台湾台北地方検察署(地検)は16日、野党・国民党台北市党部(支部)の黄呂錦茹主任委員ら5人を個人情報保護法違反や文書偽造の罪などで起訴した。地検は黄呂被告ら3人について、反省の色がなく、民主主義の基礎を著しく損なわせたとし、裁判所に対して重い刑を要請した。
地検によれば、黄呂被告らは民進党の呉沛憶立法委員と呉思瑤立法委員に対するリコール運動で、リコール投票の実施に必要な提議人名簿を計5211件偽造した。このうち、偽造率は呉沛憶氏に対する文書で96.20%、呉思瑤氏に対するものでは94.18%に達したという。
黄呂被告と、同じく起訴された国民党台北市党部書記長の初文卿被告、総幹事の姚富文被告は現在勾留中で、17日中に台湾台北地方法院(地裁)で勾留継続の審理が行われる。