(台北中央社)馬英九(ばえいきゅう)元総統が14日から27日までの日程で中国を訪問することが分かった。馬英九基金会の蕭旭岑執行長(CEO)が11日発表した。
馬氏の訪中は2016年の総統退任後4回目となる。蕭氏によると、基金会が主催する青年育成プログラム「大九学堂」のメンバーを帯同し、15日から中国南東部福建省のアモイなどで行われる「海峡フォーラム」の関連イベントに参加。同北西部の甘粛省も訪れ、「シルクロードの旅」を体験するほか、伝説上の帝王「伏羲」を祭る式典に出席する予定。
海峡フォーラムは2009年以降、毎年中国で開催され、今年で17回目を迎える。中国側が両岸(台湾と中国)民間交流の場としているが、台湾で対中政策を主管する大陸委員会は「中国共産党による統一戦線工作のプラットフォーム」と認定し、中央省庁関係者の参加を禁止している。与党・民進党の広報担当は11日、馬氏に対し、台湾の主権を守る立場に立ち、習近平氏の統一戦線工作に合わせて行動しないよう呼びかけた。