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先住民らが手がけた船、台湾本島一周に出発 各地で文化交流

台湾一周の航海に出発した「Mata No Riyal 海洋之眼」=5月6日、台東県(同県政府提供)
台湾一周の航海に出発した「Mata No Riyal 海洋之眼」=5月6日、台東県(同県政府提供)

(台東中央社)台湾東部に多く暮らす台湾原住民(先住民)族のタオ族やアミ族の人々が、グアムの先住民族チャモロ人に伝わる高速カヌー「フライングプロア」の造船職人と協力して建造した船「Mata No Riyal 海洋之眼」が6日、東部・台東県東河郷の新蘭漁港から台湾一周の航海に出発した。約1カ月をかけ、各地で文化交流を行う予定だ。

海洋之眼は、台東県政府が推進する原住民族の伝統船建造や海事人材育成を目的としたプロジェクトの補助を受けて造られた。この日は、饒慶鈴(じょうけいれい)台東県長や先住民集落の長老らが航海の安全を祈り、船出を見送った。

県政府によると、海洋之眼はフライングプロアを原型にしている。船体はタオ族の謝福生さんが、同族に伝わる木造船の技法を用い、100本以上の手作りの木釘で固定して制作した。浮具のアウトリガー部分は、アミ族の劉裕義さんが、同族の竹いかだの編み技法を取り入れて造った。航海のチームはパラオ出身のメンバーを含む46人で構成され、造船の技術者や地元集落の青年、多くの女性らが参加しているという。

饒県長は、海は島々を隔てるものではなく、オーストロネシア語族を結び付ける広大な道だと強調。県政府は3年前から集落と共同で船の建造計画を進めてきたと説明し、海洋之眼の船出は、台東がオーストロネシア語族のふるさととしての自信と実力を示すものだと語った。

また海洋之眼は失われた航路を取り戻すだけでなく、台湾全土に対して「海は道なり」とする精神を伝えるとし、7月3日から8月20日に開催される台東博覧会のPRとして、台東と太平洋島しょ国との深い結び付きを示すものだと語った。

(盧太城/編集:齊藤啓介)

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