(東京中央社)東京・上野で4日から開催中の日本最大級の児童書イベント「上野の森 親子ブックフェスタ」に、台湾絵本を紹介するブースが登場している。台北駐日経済文化代表処台湾文化センターが手掛けたもので、同イベントへの出展は初めて。初日には、台湾を代表する絵本作家リン・リェンエン(林廉恩)さんの絵本「HOME」の日本語訳を担当した歌手の一青窈さんによる朗読や、リンさんとのトークセッションなども行われ、日本の親子連れに台湾絵本の魅力をアピールした。
展示ブースでは厳選された約40冊の台湾絵本を「日本語で楽しむ台湾絵本」、「台湾をテーマにした絵本」、「台湾絵本30年の名作」の3つのカテゴリーで紹介。台湾の絵本が持つ温かさと豊かな想像力を伝える。子供たちが台湾文化に親しめるよう、台湾式スタンプ体験や福引なども用意された。
リンさんが参加者のリクエストに応じて即興でイラストを描く催しでは、4日の午前、午後の回ともに即座に定員に達した。催し後に取材に応じたリンさんは、子供から「ロケットに乗ったペンギン」のイラストを要望された際、「普段、ロケットやペンギンはあまり描かないので焦ってしまい、別のイラストを参考にした」と笑いながら明かしつつ、このような即興の創作はとても面白いと語った。
今回出展されたリンさんの絵本「HOME」はすでに日本語の他、英語、スペイン語、韓国語などに翻訳されている。リンさんの作品は、貼り絵を中心とし、紙や布、羊毛フェルト、写真など、さまざまな素材を組み合わせる。文章はあえて簡潔にし、「イラストで物語を伝える」ことにこだわる。一冊の制作で、最も時間を費やすのは構成とカット割りの話し合いだといい、実際にイラストを描く作業は1、2カ月で完了すると明かした。
台湾文化センターの曽鈐竜(そけんりゅう)センター長は、大型ブックフェアへの出展を通じ、台湾絵本の存在感を高めるだけでなく、日本の出版社に直接作品に触れてもらう機会をつくることで、今後の版権面での連携に向けてより多くの可能性を切り開きたいと期待を寄せた。
「上野の森 親子ブックフェスタ」は5日まで。



