アプリで読む
ダウンロード

インタビュー/7月実施の実動演習、中国の「演習」から「実戦」転換に対応=顧立雄国防部長/台湾

2025/05/23 14:34
中央社の単独インタビューに応じる顧立雄国防部長
中央社の単独インタビューに応じる顧立雄国防部長

(台北中央社)顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は中央社の単独インタビューに応じ、7月に実施される定例演習「漢光41号」の実動演習について、実際の武力攻撃には至らない「グレーゾーン作戦」に対応する演習など新たに7項目を追加すると明らかにした。中国が「演習」から「実戦」への転換を加速させる可能性に対応するのが狙いだとした。

漢光演習は毎年実施される軍の重要演習。図上演習と実動演習に分かれ、今年は2月に幹部による図上演習、4月にはコンピューターを利用した図上演習が実施された。今回の実動演習は7月9日から18日まで10日間の日程で行われ、前年の5日間の計画から期間を倍にする。

顧氏は、隊員には「実践的」な態度で戦備の整備に向き合うよう求めると説明。前年からの変革としては、脚本を作らない▽リハーサルをしない▽仮想敵を設定しない▽従来からの持ち場で演習に参加—を主に挙げ、連続性と機動性を重視すると述べた。

新たに追加する7項目は、グレーゾーンへの対応の他、戦備の配備の効率性見直し、予備役を再訓練する「教育召集」の規模拡大、作戦の時系列に合わせた模擬演習の構築、軍民統合調整の推進、新型装備の作戦効率検証、軍事交流の深化。

引き渡しが進んでいる新装備については、高機動ロケット砲システム「ハイマース」と各種無人機は今回の実動演習に加えるものの、M1A2T「エイブラムス」戦車に関しては部隊の発足が年末になるため、実動演習には参加しないとした。

(呉書緯、游凱翔/編集:名切千絵)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
21