(バチカン中央社)陳建仁(ちんけんじん)元副総統は26日、バチカンで営まれたローマ教皇フランシスコの葬儀に、総統特使として参列した。着席時にはバイデン前米大統領や南米パラグアイの下院議長らとあいさつを交わした。
25日にイタリア・ローマに到着した陳氏は中央社などの取材に、できる限り世界の友人らと交流したいとの意欲を示した。台湾と理念が同じ多くの国々とは良好な関係が築かれているとし、二言三言の会話も重要であり、友好関係増進の機会だとした。
また頼清徳(らいせいとく)総統から、政府と人民を代表して敬愛するフランシスコ教皇に最高の敬意と哀悼の意を表明するよう託されたと説明。フランシスコ教皇が天上から世界平和と地球の持続可能な発展を祈っていることを願うとし、台湾とバチカンの友好関係がより深まることにも期待を寄せた。
バチカンは欧州で唯一、中華民国(台湾)と外交関係を持っている。陳氏は、次期教皇の就任式典には頼総統が出席できることを望むと述べた。