(嘉義中央社)7月の台風4号で校内の木が倒れるなどの被害があった国立嘉義高校(南部・嘉義市)に、交流がある宮城県南三陸高校から義援金が寄せられた。28日には南三陸高の生徒らが嘉義高を訪問し、植樹を行った。
嘉義高学務処の張威傑主任は中央社の取材に対し、同高は2018年以降、新型コロナウイルス流行で中止になった期間を除き、毎年7月に南三陸高(23年に志津川高から改称)への訪問交流を実施していると説明。南三陸高側も定期的に嘉義高を訪問しており、双方の間には深い友情が築かれていると紹介した。
張さんによれば、南三陸高の生徒や教員は嘉義高の台風被害を知ると、東日本大震災の際に台湾からの支援があったことを思い起こし、募金活動を始めた。校内や地域の商店街で寄付を呼びかけ、夏に嘉義高の生徒らが南三陸高を訪問した際に集まった義援金を手渡した。
この日は両校の生徒と教員が、強さや常緑、希望を象徴するという台湾固有のモンパガシを植樹した。嘉義高の陳元泰校長は、南三陸高の教員と生徒の心遣いを記念する物であり、風雨を乗り越えて互いに支え合う両校の友情の証しでもあると述べた。
南三陸高の生徒は29日まで嘉義高の生徒と交流。台湾文化の体験や、嘉義高の生徒が日本語ガイドを務めて市内の廟(びょう)などを巡る。