(台北中央社)台湾と日本の新鋭建築家の作品を展示する展覧会「A Joint Future — TAIWAN ADA Awards in JAPAN」が東京・芝浦で開催されている。作品を通じ、建築と人、環境と自然の関係を多角的に探り、深い交流の創出を図る。
展覧会は建築デベロッパー業界の新世代リーダーらが立ち上げた団体「台北市建築世代会」が主催。同会が2012年に創設した45歳以下の建築クリエイターを対象とする賞「ADA新鋭建築賞」を土台に、若手クリエイターの国際的な交流の場を目指して開催した。同賞が台湾を飛び出すのは初めてだという。
展覧会では台湾から10作品、日本から4作品を展示。「減量」「素材と環境生態」「循環再利用」の三つのテーマに焦点を当て、アジアの未来を見据えた建築のあり方を探る。開幕以降、出展者14組を招いたシンポジウムや台日の若手建築家による交流イベントも開かれた。
25日の開幕式には同会の蔡漢威(さいかんい)会長や日本建築学会の小野田泰明会長、台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)の蔡明耀(さいめいよう)副代表らが出席した。
蔡会長は、今回の交流が国をまたいだ共創のきっかけとなり、持続可能な都市と未来の建築の多様な可能性を共に探っていけるよう期待を寄せた。蔡駐日副代表は、若手建築家をテーマとした台日交流の初開催は、建築分野での台日交流にすでに多層的な交流のパイプが築かれていることを象徴するものだとたたえた。
SHIBAURA HOUSEで来月2日まで。