(台北中央社)本の見本市「台北国際ブックフェア」(台北国際書展)が4日、台北市内で開幕した。開幕式に出席した頼清徳(らいせいとく)総統は「株の投資はリターンもリスクもあるが、自己投資はリターンこそありリスクはない」として読書の重要性を訴え、人々に来場を呼び掛けた。
主催する文化部(文化省)によれば、国内外の出版社504社が参加。参加国は29カ国に及ぶ。
頼総統は、政府が進める、書籍購入や芸術文化の鑑賞などで使えるポイント「文化幣」をこれまでの16~22歳に加え今年は13~15歳にも付与することに触れ、若者が文化に触れる機会を広げたいと言及。「文化は国家の根であり、台湾の魂でもある」とした上で、出版業界に非常に感謝しており、出版は文化を伝える最も重要な仕事だと述べた。
台北世界貿易センター1館で9日まで。期間中は作家によるトークショーなども行われ、日本からは小説家の吉本ばななさんや児童文学作家の原ゆたかさんら10人以上が参加する。