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国防相に内定の顧立雄氏、目標は「中国の軍事行為時期を後ろ倒しに」/台湾

2024/04/25 19:28
新内閣の人事発表会で頼清徳次期総統(右)と握手を交わす顧立雄氏
新内閣の人事発表会で頼清徳次期総統(右)と握手を交わす顧立雄氏

(台北中央社)来月20日に発足する頼清徳(らいせいとく)政権で国防部長(国防相)に内定した顧立雄(こりつゆう)国家安全会議秘書長は25日の人事発表会で、最重要目標は対岸(中国)のもくろみを複雑化させ、中国が取り得る冒険的な軍事的行為のスケジュールを絶えず後ろ倒しにすることだと述べた。

1958年生まれの65歳。台湾大学法律学科を卒業し、米ニューヨーク大学で法学の修士号を取得。25歳で弁護士の仕事に就いた。後に立法委員(国会議員)や金融監督管理委員会(金融庁に相当)主任委員(閣僚)などを歴任。現在秘書長を務める国家安全会議は安全保障政策に関する総統諮問機関。

台湾では2000年に国防法と改正国防部組織法が立法院(国会)で可決され、シビリアンコントロール(文民統制)を目指す方針が示された。それ以降、2人の非軍人が国防部長に就いたものの、政権交代などによりいずれも在任期間は3カ月未満と短い。顧氏にはシビリアンコントロールの実質的な実現が期待される。

顧氏は責任を重く感じており、身が引き締まる思いだと話す一方、国防戦略の目標ははっきりしていると言及。軍令や軍備、軍政といった関連部門を含む専門性を有した国軍チームと共に、現代的で実力ある軍隊をつくり上げると意欲を見せた。

(游凱翔、温貴香、葉素萍/編集:田中宏樹)

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