(台北中央社)中国とのサービス貿易取り決めを巡り、学生らが撤回を求めて立法院(国会)を占拠した「ひまわり学生運動」の発生から10年となった18日夜、記念集会が台北市の立法院庁舎そばで開かれ、 主催団体メンバーが声明で、サービス貿易協議の再開反対や中国の政治的・経済的脅迫の拒否を訴えた。
集会はシンクタンクの台湾経済民主連合が発起し、30を超える市民団体が合同で開催した。主催者によれば、集会には約800人が参加した。
台湾経済民主連合の許冠沢副秘書長は声明で、次期総統の頼清徳(らいせいとく)副総統と立法院に対し、中国とのサービス貿易・財貿易協議の再開を拒否するよう求めるとともに、国会は中国政府に対して台湾との協議において「一つの中国原則」の政治的前提を強いるのをやめるよう求める共同決議を採択すべきだと主張した。
ひまわり学生運動でリーダーの一人を務めた与党・民進党の林飛帆氏は、同運動を通じて台湾は人々に「台湾の運命は自分たちで決める」とのメッセージを伝えたと強調。「次の10年もこの道を前進し続けなければならない」と呼びかけ、「中国に台湾の未来を定義させてはならない。台湾の人々が自分たちの未来を定義するのだ」と語気を強めた。