墓参りの日に当たる清明節(4月5日)を前に、農業部(農業省)農糧署は30日、冥銭の代わりにコメを供える「以米代金」や環境負荷を抑える低炭素型の祭祀の普及を進めると発表した。
冥銭は中国語で「金紙」または「紙銭」という。台湾では、墓参りの際、供え物を用意する他、先祖があの世で金に困らないよう金紙を燃やす風習がある。
こうした焼却による環境や健康への悪影響を抑えるため、同署は金紙を模したデザインの米袋を開発。伝統的な供え物を、産地価値を持つ文化商品へと進化させ、環境に配慮した新たな供え物の選択肢を提示した。
また、消費者の多様なニーズに対応するため、お寺などでの配布や持ち運びに便利な150~300グラムの小型パッケージに加え、家族での祭祀や日常の食卓向けに1~3キロの大容量商品も用意している。
同署は、これらのコメはいずれも契約栽培によるもので、生産から販売まで厳格な品質管理とトレーサビリティが確保されていると説明。先祖にも家族にも「安心して食べてもらえる」と台湾産コメの品質を強調した。