(台北中央社)台湾原住民(先住民)族や華人の文化における死生観をテーマにした特別展「終章未完」(終わりなき章-生と死をめぐる文化的想像)が8日、国立歴史博物館(台北市)で始まった。開幕式ではパイワン族の長老と霊媒師による伝統的な祈りの儀式が執り行われた。
同展では、仏教や道教、儒教、祖霊信仰など台湾の多様な文化の視点から、人々の「死後の世界」に対する想像を紹介する。展示品は、文化部(文化省)に重要古物に指定されている巨大な仏画や、台北の有名廟(びょう)台北霞海城隍廟から借り入れた神像など。AI(人工知能)による動画生成などテクノロジーを使った展示エリアも設置された。
同館では今月18日、古代エジプトのミイラが展示される特別展も始まる。同館は両展を通じ文明を超えた対話を試み、東洋と西洋の死後世界に対する異なる解釈をひもとくとしている。
洪世佑館長は開幕式のあいさつで、東洋文化とエジプトでは死の概念は異なっているものの、共通しているのは「死は終わりではない」という考え方だと指摘。両文化とも死を生命における一種の転化と捉えていると説明した。
洪氏は、両展では人々を異なる宇宙観へといざなうとし、両展を行ったり来たりしながら、人々は死を見つめると同時に、命を改めて見つめ直すことになると語った。
同展は9月20日まで。

