(台北中央社)経済部(経済省)水利署は10日、連日の雨で台湾全土のダムに計3.7億トンの水が流入する見通しだと明らかにした。うち1.3億トン超が南部に位置する南化ダム、曽文ダム、烏山頭ダムに流入するとみられる。卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)は同日、訪問先の北部・基隆市で、恵みの雨だと語り、生活用水の不足に対する懸念は解消されたとの考えを示した。
梅雨を迎えている台湾では今月初めから、広範囲で雨が降り続いている。同署の10日午後6時時点の統計によれば、北部の主要ダムの貯水率は74~100%で、中部は徳基ダムが91.7%、鯉魚潭ダムが64.2%となっている。
南部の主要ダムでは、南化ダムで40.1%、曽文ダムで16.9%、烏山頭ダムは25.8%に回復。烏山頭ダムは先月26日から貯水率が20%を切る状態が続いていたが、今月9日、14日ぶりに貯水率が20%を上回った。同署によれば、これらのダムの貯水量は引き続き増加する見込み。
卓氏は7日、基隆市の廟(びょう)を参拝。あいさつで、水不足が懸念されていた中部や南部に多くの雨が降り注ぎ、南部のダムの貯水量が回復したことに喜びを示した。
▽雨による農作物への影響 被害割合は14%
農業部(農業省)の統計によれば、10日午後5時時点で、農作物への被害額は318万台湾元(約1600万円)。うち南部・屏東県が259万元(約1300万円)を占めた。
被害面積は82ヘクタールで、被害割合は14%にとどまっている。