(台中中央社)陸軍第10軍団指揮部は10日、中部・台中市内で、米国から調達した高機動ロケット砲システム「ハイマース」の実弾射撃演習を行った。台湾本島西側の沿岸では初めて、ハイマースから実弾が放たれた。
演習は台湾海峡に流れ込む大甲渓の河口付近で行われ、ハイマース6基が配備された。各基にロケット弾M28が6発ずつ搭載され、計36発を3回に分けて発射する予定で実施。着弾地点は9キロ沖に設定された。
第10軍団は演習について、攻撃や破壊することで任務達成に大きく寄与する目標(ハイペイオフ・ターゲット)が北部地域にある状況で、遠方からの火力支援を行い、敵の進攻を頓挫させることを想定したものだと説明した。
射撃は午前9時25分に始まる予定だったが、空域の管制上の理由で延期され、同50分に命令を受けたハイマースが待機地点から発射地点に移動した。数分後に1回目の発射が、同10時過ぎに2回目の発射が行われた。
3回目は再び管制の都合で時間が空き、同45分ごろに実施。目標に複数弾を同時に弾着させる「TOT」の訓練のため、各基がタイミングをわずかにずらして発射した。
砲兵第58指揮部の参謀主任、翁一銘上校(大佐)は取材に対し、発射予定だった36発のうち4発が不発だったと明らかにし、原因は調査中だと述べた。管制上の理由での延期については、関連の申請を規定通り行っていたものの、台北近郊で予期せぬ航空便の遅延が発生したため、制限が2回発生したと話した。