 
                  昨年7月の台風被害で閉鎖していた北東部・宜蘭県の碧候温泉が修復を経て11月1日に供用が再開される。同県政府が29日に発表した。
碧候温泉は県の南に位置する南澳郷の標高500メートルの所にあり、台湾三秘湯のモデルエリアの一つに数えられる。泉質は主に無色透明・無臭の炭酸水素塩泉で、皮膚を滑らかにするため、「美人の湯」とも言われる。
台湾では昨年7月から10月にかけて台風3号と台風21号がそれぞれ襲来した。その影響で温泉地の斜面が崩落した他、外部につながる道路がひどく損壊したことから、客の安全を確保するため、昨年9月末に閉鎖が発表され、復旧や修復作業を進めてきた。
今年10月中旬、県は南澳郷公所(役場)など関係各所と会議を開き、供用再開の可能性について話し合った。斜面の復旧工事がすでに終了したことや外部と結ぶ道路の修復工事が通行の妨げにならないなどを考慮し再開を決めた。