 
                  (台北中央社)台北市文山区の朝食店で30日、野生のキョン1匹が店内に入り込む騒ぎがあった。キョンは通報を受けて駆け付けた市動物保護処の職員に捕獲された。けがをしていなかったため、その後野生に戻された。
同処によると、キョンは在来種の動物で、体は小さく、四肢は短いが俊敏だという。性格は臆病で、市街地に出現した個体は、食べ物を探す途中に驚いて迷い込んだと考えられる。
9月にも信義区の集合住宅の地下室にキョンが入り込み、捕獲後に野生に返された。
同署は、キョンのような野生動物をみだりに捕らえた場合、野生動物保育法違反で6万台湾元以上30万元以下(約30万~150万円)の過料が科せられる恐れがあると指摘。キョンが室内に侵入した場合は動物保護処に通報し、刺激しないよう、キョンから離れるよう呼びかけた。
キョンは輸送や医療機関での検査でも極度にストレスを感じるとショック死する恐れがある。同処は、過去3年間でキョンの救助要請は88件あり、野生に返すことに成功したのはわずか43件だったとしている。