(台北中央社)中華職業棒球大聯盟(台湾プロ野球リーグ、CPBL)は29日、味全ドラゴンズの徐若熙投手(24)が海外移籍制度(ポスティングシステム)を申請したと発表した。今季は日本プロ野球や米大リーグの球団のスカウトが視察に訪れるなど、熱視線を送られていた。
「竜(ドラゴン)の子」の呼び名を持つ徐。今季は5勝7敗ながら防御率は2.05の成績を残した。
徐は、高校の時から海外でのプレーを夢見ていたものの、当時は実力や身体的な条件が海外で通用するレベルではなく、心の中にとどめていたとコメント。今季終了時にチャンスがあることは把握していたが、最初はまだ気持ちが固まっていなかったとしつつ、シーズンを通じ、調子が悪い時でも調整するすべが身に付いたと決断に至った理由を明かした。
契約に関しては現球団やマネジメント会社に任せるとした上で「来季どの球団で投げることになっても、絶対に手を抜かない」と語った。
味全の丁仲緯ゼネラルマネジャー(GM)は、徐の海外移籍制度の申請を歓迎するとの考えを示した。球団としてチームへの貢献に感謝し、本人の夢が順調に実現するよう願っているとした。
徐が申請したのは日本のポスティング制度に当たるもの。これまでに王柏融(現台鋼ホークス)や古林睿煬がこの制度を利用し、いずれも日本ハムに移籍した。