アプリで読む
ダウンロード

栄養満点 アワが学校給食の食材に 全国約30校で導入へ/台湾

2025/09/25 17:56
全国約30校の学校給食で食材として使われることが決まったアワを取り入れた料理=2025年9月25日、中央社記者曹亜沿撮影
全国約30校の学校給食で食材として使われることが決まったアワを取り入れた料理=2025年9月25日、中央社記者曹亜沿撮影

台湾原住民(先住民)族の伝統的な穀物とされるアワが、学校給食の食材として正式に採用された。今後全国約30校でアワを使ったメニューが提供され、約2万人の子供たちが味わうことになる。

与党・民進党の伍麗華立法委員(国会議員)が農業部(農業省)や教育部(教育省)、原住民族委員会などと共同でプロジェクトを推進し実現した。

25日に北部・新北市の小学校で行われた記者会見で伍立法委員は、アワは文化的価値が高いだけでなく、栄養価も豊富だと強調。台湾の子供たちの健康の助けになると語った。

5月には南部の屏東県や北部の基隆市、台北市、新北市など29校で試験的にアワを使った料理を提供しており、今後はこれらの県市に加え、北部の桃園市、新竹市、南部の台南市、高雄市、東部の花蓮県などでも味わえる。

アワを取り入れた料理を監修した料理人の周維民さん=2025年9月25日、中央社記者曹亜沿撮影
アワを取り入れた料理を監修した料理人の周維民さん=2025年9月25日、中央社記者曹亜沿撮影

会見会場には、コーンスープやカレーライスなど、アワ料理5品が展示された。農業部農糧署の黄昭興副署長は、栄養バランスが良いだけでなく、子供たちのアワや原住民文化の興味を引き付けられると語った。

原住民族委員会の杜張梅荘(とちょうばいそう)副主任委員(副大臣)は、アワは原住民の重要な作物であるばかりか、先祖の霊と対話する際の架け橋であり、育成周期はさまざまな儀式や各族の文化と深い関係があると紹介。子供のころは集落で毎日食べていたが、今では環境変化で祝い事の時にしか食べられなくなったと語り、学校給食で提供されることはうれしいと喜んだ。

(曹亜沿/編集:齊藤啓介)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
61