今月初旬の台風4号で被災した南部・台南市麻豆区のブンタン農園で14日、高雄市の若手農業従事者らが片付けを手伝った。ブンタン農家の女性は、損失は大きいものの、たくさんの人が助けに来てくれてもう孤独ではないのだと感じ、来年以降の収穫に向けて勇気が湧いてきたと涙ながらに語った。
被害の大きさを知った陳其邁(ちんきまい)高雄市長が、同市農業局に支援を指示したのがきっかけ。この日は約30人がブンタン農園を訪れ、地面に落ちた果実の回収や折れた枝の整理、運搬などを行った。
参加者の一人は、自身も台風による被害を受けたことがあり、人手が足りない時の無力感が分かるとコメント。農業従事者は助け合うべきだとした。他の参加者は台湾一周の旅行中だったが、知らせを受けて急きょ中部・台中から戻ったといい「台湾一周はいつでもできるが、片付けはすぐやるべきだ」と話した。