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林業・自然保育署、デコイの設置で外来種のトキを駆除 大量繁殖で台湾の生態系に悪影響

2025/03/29 18:29
農業部林業・自然保育署(林業署)が台北市内の関渡自然公園に設置したアフリカクロトキを模した実物大の模型=同署宜蘭分署提供
農業部林業・自然保育署(林業署)が台北市内の関渡自然公園に設置したアフリカクロトキを模した実物大の模型=同署宜蘭分署提供

台湾の生態系に悪影響を与えているとして農業部(農業省)林業・自然保育署(林保署)は外来種のトキ、アフリカクロトキの駆除に力を入れている。よく姿が確認されている地点でデコイ作戦を行い、誘い出された群れを捕獲しようとしている。

アフリカクロトキは主にアフリカに生息し、体長65~89センチ。翼を広げると約124センチに達する。頭と尾羽、足の黒が特徴で、群れを作って集団で生活する習性がある。

台湾ではかつて、個人経営の野生動物園で飼育の管理が行き届かなかったことで、アフリカクロトキが逃げ出してしまい、野外で大量に繁殖したことが発生した。個体数は1万羽に上るといい、台湾固有の生態系への影響が懸念されている。

同署宜蘭分署によれば、林保署は2019年に猟銃によるアフリカクロトキの駆除計画を開始。これまでは北部の台北市、新北市、基隆市で計1140羽を防除した。生き残ったアフリカクロトキの警戒心が強くなったのに合わせ、林保署はトキの飛来を誘う実物大模型「デコイ」を設置するなど駆除法を調整した。長年の努力が実り、野外での個体数は現在、100羽を下回ったという。

(王朝鈺/編集:荘麗玲)

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