南部・嘉義県の景勝地、阿里山国家森林遊楽区で樹齢約100年のソメイヨシノの開花が進んでいる。13日現在は九分咲きとなっており、圧倒的な存在感と美しさを見せている。
「桜王」の愛称で知られるこのソメイヨシノ。数年前に一度、病気で樹勢が衰えたが、樹木医による治療を経て健康を取り戻した。農業部(農業省)林業・自然保育署嘉義分署によれば、園内には桜王を含め、計15本のソメイヨシノの老木が存在している。
また、ソメイヨシノの他に、園内では現在、カンヒザクラやムシャザクラなどが満開。サトイモ科の観葉植物「カラー」(海芋)や台湾の高い山に自生する「ニイタカシャクナゲ」、「楽しみ、享楽」という花言葉を持つ「カキドオシ」などが順次開花していくとしている。
同遊楽区では10日から「阿里山フラワーフェスティバル」(阿里山花季)が開かれており、4月中旬まで続く。