農業部(農業省)林業・自然保育署台東分署は5日、タイワンベニヒノキやタイワンスギ、ショウナンボクを使った精油などを発表した。国産木材の経済価値を高めるのが狙いで、販売開始は4月の予定。
台湾の林産物の利用価値向上を図ろうと、林業・自然保育署は2017年を「国産材元年」と定めた。それ以来、同署各分署は台湾固有種のベニヒノキやランダイスギ、コウヨウザンなどを原料とした精油の他、歯磨き粉やマウスウォッシュなどの新製品も開発してきた。
台東分署は2022年12月に打ち出した柳杉の精油に続き今回は3種類の精油を発表。その特色として原料の供給から採取、製作まで全て地元で完成したことや枝先や葉っぱを含む間伐材のまるごと利用、合成着色料やシリコン、鉱物油などの合成成分が一切使用されないことなどが挙げられた。
林業署によれば、3種類の原料とも東部・台東県から採取されたもので、地元ならではの森の香りがする他、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にもつながっている。
台東分署は精油に加え、リードディフューザーやアロマキャンドルなども併せて開発した。