(嘉義中央社)サトウキビを運搬する糖業鉄道などを運営する台湾糖業(台糖)は7日、南部・嘉義県の蒜頭製糖工場蔗埕文化園区で、英ウェルシュプール・スランフェア鉄道(W&LLR)との交流イベントを開いた。会場には日本統治時代に導入され、最近修復された252号作業車も姿を見せ、ドイツ製の機関車とともに汽笛を鳴らすなどしてイベントを盛り上げた。
台糖とW&LLRは2005年、W&LLRが糖業鉄道の機関車を購入し、英国で動態保存したのをきっかけに交流が始まった。18年には英国から貸し出された蒸気機関車が台湾で展示され、双方は姉妹鉄道の覚書を結んだ。
台糖の呉明昌董事長(会長)は、今後も鉄道の保存や文化展示、観光推進などの面で交流と協力を深めたいと強調。糖業鉄道は単なる輸送機関ではなく、糖業の歴史と文化や世界の友情を結ぶ重要な役割を果たしていると語った。
台糖の関係者によると、252号作業車はかつて高官がサトウキビ畑を視察する際に利用された。当時の車体は木製だったが、2000年代に鋼鉄車体に更新された。数年前に走行できなくなったが、今回のイベントに合わせて約3カ月かけて修復され、本来の姿を取り戻した。
イベントには翁章梁(おうしょうりょう)嘉義県長も出席した。蒜頭製糖工場は故宮博物院南部院区などの複数の観光スポットにも隣接していることから、台湾のレジャー拠点にしたいとし、台糖による継続的な投資に期待を寄せた。
台糖はイベントについて、W&LLRとの友好関係だけでなく、文化の保存や経験の交流を強化したと説明。引き続き糖業鉄道の文化を世界に発信し、観光や地方の発展につなげたいとした。