(高雄中央社)台湾高等検察署(高検)高雄検察分署は4日、軍人を中国共産党の情報工作組織「臥竜会」に勧誘した男と、軍の機密情報を中国側に提供するなどした退役・現役軍人の男各1人を、国家安全法違反の罪で起訴した。
同分署によると、組織への勧誘を担当した潘被告は2021年9月から、組織のメンバーの指示に従い、インターネットで軍事機密の文書を組織の上層部に送信していた。また、取り込んだ軍人がいわゆる「地下銀行」で抱える借金について交渉を行う役割も担った他、現役軍人の黄被告を組織に引き入れていた。
退役軍人の方被告は、陸軍戦車中隊で中士(軍曹)副車長だった23年4月から25年4月までの期間に、通信アプリ「テレグラム」で潘被告が関係しているとみられるアカウントから勧誘を受け、吸収された。地下銀行に抱えていた33万台湾元(約165万円)の債務が返済困難となっていた。投降して臥竜会に加入すると宣言する動画を自ら撮影した上で、軍の情報を提供して金銭を受け取った。他の軍人の取り込みも図ったが、未遂に終わった。
23年7月から空軍で通信中士に就いている黄被告は、報酬を目当てに投降動画を撮影して中国側に送信した他、軍事情報を複数回にわたって中国側の人物に送信した。
国防部(国防相)政治作戦局の担当者がネットパトロールをしていたところ、動画投稿サイトのティックトックで「統一促進連合」というアカウントが統一工作に関する内容を投稿しているのを発見。このアカウントにひも付けられていたテレグラムのアカウントの電話番号が潘被告と関連していたことから、内政部警政署(警察庁)刑事警察局が直ちに特別捜査チームを設立し、検察の指揮の下で合同捜査を開始した。
昨年11月に一斉捜索を行い、今回起訴された3人を含む4人の身柄を拘束した。