(東京中央社)日本の外務省が主催する「第19回日本国際漫画賞」の授賞式が4日、東京都内で行われた。「アミ族の台所」(Mararum:山間料理人)で優秀賞に選ばれた台湾の漫画家、南南日さんが出席し、茂木敏充外務大臣と、審査委員長を務めた漫画家の里中満智子さんから賞状と盾を受け取った。
作品の舞台は第2次世界大戦中の東部・花蓮。料理が得意な台湾原住民(先住民)族アミ族の少女が、日本人家庭で使用人として働く姿を描く。少女は地元の食材と民族の文化を生かして創作料理を次々と生み出し、日本人一家のふるさとへの思いを和らげていく。
授賞式であいさつした南南日さんは、作品はフィクションだが、物語のインスピレーションは自身が育った土地の人々の記憶から受けたものだと言及。貴重な記憶は日常生活のあらゆる場所に気づかれにくい形で存在しているものだとし、漫画というスタイルを通じて描写することを願って制作したと明かした。
台北駐日経済文化代表処の李逸洋(りいつよう)代表(大使に相当)も授賞式会場を訪問し、祝意を伝えた。
李氏は、「アミ族の台所」は台湾の多様なエスニックグループや文化が織りなす豊かさを示しているとコメント。自由の精神と多様な題材を兼ね備えた創作環境は、台湾文化における重要な特徴の一つだと述べた。
110の国と地域から738作品の応募があり、15作品が入賞した。最優秀賞はブラジルからの応募作が選ばれ、優秀賞は他に2作品が受賞した。台湾の狼七(Lang-Chi)さんが制作した「夜明け前の残響」(黎明前的回声)には奨励賞が贈られた他、葉明軒さんの「大仙術士 李白(8)」も入賞した。
