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卓栄泰「公的資源の私的流用の問題はない」 訪日巡る野党追及に反論/台湾

国民党立法委員の質疑に答える卓栄泰行政院長(右)。左は顧立雄国防部長=3月10日、台北市
国民党立法委員の質疑に答える卓栄泰行政院長(右)。左は顧立雄国防部長=3月10日、台北市

(台北中央社)卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)の訪日を巡り、野党・国民党から、費用負担について疑問視する声が上がっている。10日の立法院(国会)で、関連の領収書の公開を求める国民党の立法委員(国会議員)に対し、卓氏は飛行機や貸し切りバス、観戦チケットの費用はいずれも自身で支払ったと説明し、「公的資源の私的流用の問題はない」と強調した。

卓氏は7日にチャーター機で日本を訪問し、東京ドームでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド台湾対チェコ戦を観戦。同日中に台湾に戻った。現職の行政院長の訪日は、1972年に中華民国(台湾)と日本が断交して以来初めてとみられている。卓氏は8日、訪日について、自費による私人としての活動だと説明した。

国民党の王鴻薇立法委員は、チャーター機の費用について卓氏を追及した。これに対し卓氏は、チャーター機を運航したチャイナエアライン(中華航空)にはビジネス上の配慮があるとした上で、費用は一般的な相場の範囲内だったと説明。茶封筒を掲げてみせ、「領収書は全てここにある」と述べた。続いて王氏が早急な公開を求めると、卓氏は「プライベートジェットやプライベートの費用に関して、なぜ立法委員に証拠を提出しなければならないのか」と反論した。

また、卓氏が利用したチャーター機が空軍松山基地指揮部の駐機場から離陸したことについて、王氏は民間のチャーター機が軍用空港を使用することの可否を尋ねた。顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は、交通部(交通省)民用航空局との取り決め上では可能だと回答した。卓氏は、今回の訪日は慎重に慎重を重ねたとし、民用の松山空港利用によって訪日が報じられることで、日程に支障が出るのを避ける狙いもあったと付け加えた。

与党・民進党の荘瑞雄立法委員は、訪日を自費で行った理由を質問した。卓氏は、今年度の行政院予算がいまだに立法院で可決されておらず、昨年は大幅に予算を削減されたことに触れ、公費で訪日すれば、立法委員から「公費で私的な活動を行った」との疑問が噴出する可能性があったと説明。自費での訪日は、こうした揚げ足取りをさせないためだったと述べた。

また、日本の政府高官が訪日を把握していたかについては、通常の手続きを経たもので、特別な人物による大きな協力は得ていないと言及。通常の申請、入国審査、搭乗による単純な私的活動と日程だったと説明した。

(劉冠廷、林敬殷/編集:名切千絵)

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