(台北中央社)台湾の映画賞「第62回ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)の各部門の候補が1日発表され、チェン・ユーシュン(陳玉勳)監督の「大濛」(A Foggy Tale)が最多11部門にノミネートされた。授賞式は来月22日に台北流行音楽センター(台北市)で開かれる。
「大濛」は当時の国民党政権が市民の思想や言論を弾圧した「白色テロ」が行われた民国40年代(1951~60年)を背景に、庶民の物語を描いた作品。劇映画作品賞の他、監督賞、主演男優賞、主演女優賞などで候補入りした。
日本人も複数、候補に選ばれた。香港映画「ROAD TO VENDETTA 殺手#4」で、吉本幸人が美術賞に、加藤みゆきがメークアップ・衣装デザイン賞に、アクション監督の坂本浩一が動作設計賞にそれぞれノミネートされた。
今年は593作品の応募があった。ジャンル別の内訳は劇映画80本、アニメーション3本、ドキュメンタリー64本、短編劇映画310本、短編ドキュメンタリー79本、短編アニメ57本。
主要部門の候補は次の通り。
▽劇映画作品賞
大濛/人生は海のように(人生海海)/左撇子女孩(Left-Handed Girl)/衆生相 (Queerpanorama)/母なる大地(地母)
▽監督賞
チェン・ユーシュン(陳玉勳)「大濛」/ツァオ・シーハン(曹仕翰)「南方時光」 Before the Bright Day/ラウ・ケクフアット(廖克発)「人生は海のように」/ジュン・リー(李駿碩)「衆生相」/チョン・キット・アン(張吉安)「母なる大地」
▽主演男優賞
リッチー・コー(許瑞奇)「好孩子」 A Good Child/ウィル・オー(柯煒林)「大濛」/チャン・シャオチュアン(張孝全)「深度安静」 Deep Quiet Room/チャン・チェン(張震)「幸福之路」Lucky Lu/ラン・ウェイホア(藍葦華)「我が家の事」我家的事
▽主演女優賞
ケイトリン・ファン(方郁婷)「大濛」/レネ・リウ(劉若英)「我們意外的勇気」 Unexpected Courage/アリエル・リン(林依晨)「深度安静」/アレクシア・カオ(高伊玲)「我が家の事」/ファン・ビンビン(范冰冰)「母なる大地」