(台北中央社)台湾の通信大手、中華電信は18日、アジア各国の通信会社と共同で敷設した光海底ケーブル「Southeast Asia-Japan Cable 2」(SJC2)が完成し、運用を開始したと発表した。全長は約1万500キロで、アジア太平洋地域の通信環境が強化されるとしている。
SJC2は台湾、シンガポール、タイ、ベトナム、香港、中国、韓国、日本を結ぶ。最新の光波長多重伝送方式を採用し、毎秒126テラビットのデータ伝送が可能。
中華電信は、台湾では北部・新北市淡水と南部・屏東県枋山の2カ所に陸揚げ拠点を設置したことで、対外通信の多様性と強靭(きょうじん)性が効果的に向上し、通信インフラの安定性や災害対応力を高められたと説明した。
また地域間通信の安定性が向上しただけでなく、人工知能(AI)、クラウドコンピューティング、モノのインターネット(IoT)などブロードバンドの活用ニーズが急増していることへの対応や、新興テクノロジーの発展を支援し、デジタル通信需要に応えるとした。
中華電信の簡志誠董事長(会長)は、今後も実際の行動で台湾デジタル通信の強化を図り、AIを活用して産業の転換や変革に取り組むと語った。