(パリ中央社)韓国南西部・光州(クァンジュ)で9月に開幕予定の芸術祭「光州ビエンナーレ」で、主催者側が「台湾パビリオン」の名称を、国立台湾美術館の略称「NTMOFA」に変更して準備していることが分かった。パビリオンを列挙したポスターにも「TAIWAN」ではなくNTMOFAと記載された。これを受け、出展予定の芸術家ら10人が15日、芸術祭に政治的な検閲が加えられていると非難する共同声明を発表した。
共同声明では「民主主義や人権、(1980年の民主化運動に根差す)光州精神を歴史的基盤としているビエンナーレには、参加者自身が決めた名称がなぜ政治的な理由で制限されなければならないのかを説明する責任がある」とした。
共同声明に名を連ねたオランダ在住の張紋瑄さんは16日までに中央社の取材に応じ、3月にビエンナーレへの招待が決まって以来、関係者全員が台湾パビリオンという名称で連絡を続けてきたものの、主催者側が8月に突然、NTMOFAの名称を使うようになったと説明した。
文化部(文化省)によると、国立台湾美術館は、台湾パビリオンの提案や契約締結、事前準備に関する主催者側との連絡を担っている。また同部は9日、在外機関や同美術館に対し、主催者側に引き続き厳重に抗議するよう要請したことを明らかにしている。