(台北中央社)インドネシア・ジャカルタで開催されたマーチングの世界大会で、台北市立建国高校マーチングバンドが部門優勝に加え総合優勝を手にした。保護者らによる後援会が11日、中央社の記者に伝えた。夏休み中の厳しい練習や遠征費確保のためのアルバイトを乗り越えて快挙を成し遂げた。
同バンドには建国高の他、複数の学校から合わせて65人のメンバーが参加。中部・台中市の中学生1人も加わった。7月には建国高出身の頼清徳(らいせいとく)総統と面会し、激励を受けた。
後援会によれば、予選の後、メンバーに体調不良やけがなどが相次いだ。同行していた医師資格を持つ保護者が手当てをし、症状が落ち着いてから練習に復帰した。
パフォーマンスは「Can you hear me」がテーマとされた。顧問の張瑞元さんは、アルゼンチンの作曲家、ピアソラの「リベルタンゴ」や、ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」の主題曲「City of Stars」、ジャズブルースの曲などを取り入れ、バンドが「互いに聴き合い、世界に台湾の音楽を届ける」ことを実現できたと語った。
総合優勝が決まると、メンバーたちは喜びに沸き、子供たちの努力が認められたことに涙を流す保護者もいたという。
大会は世界マーチングショーバンド協会(WAMSB)が主催。8日から10日にかけて行われた。