(台北中央社)台湾のクリエーティブ商品やライセンスの展覧会「2025クリエーティブエキスポ台湾」(台湾文博会)のブランド・ライセンス展が5日、台北市の台北南港展覧館で開幕した。今年は10の国・地域から650を超えるブランドやライセンスが出展され、過去最大規模となった。
同イベントは文化部(文化省)が主催。文化展とブランド・ライセンス展に分かれて開催され、文化展は台北市の松山文創園区で2日から始まっている。ブランド展には海外のバイヤー60人以上が参加し、360回以上のマッチング商談会が開かれる。
文化部は台湾生まれのオリジナルキャラクターのブランド化を後押ししようと、台湾文化コンテンツの海外進出を支援する「文化黒潮計画」で入選したIP(知的財産)34組を集めた「黒潮星楽園」エリアを設置。探検やグルメなど五つのテーマで展示し、台湾のキャラクターの魅力をアピールする。
黒潮星楽園エリアを訪れた李遠(りえん)文化部長(文化相)は、IPは単にかわいいだけのイラストではなく、社会の集合的感情や個性、文化、世界観を反映するものであり、非常に豊富な文化を基礎とする必要があると言及。あるIPを見て、それがどの特有な文化から生まれたのか一目で分かるとすれば、それは世界に羽ばたくクリエーティブ産業の代表になり得るとの考えを示した。その上で、文化部としてIPの分野に力を入れる姿勢を示し、台湾発のIPが近いうちに全世界を明るく照らせるよう期待を寄せた。
クリエーティブエキスポ台湾は11日まで。