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台湾、中国人留学生1人の入境許可取り消し SNSに不適切な投稿

2026/10/17 17:25
内政部(内務省)移民署庁舎=資料写真
内政部(内務省)移民署庁舎=資料写真

(台北中央社)内政部(内務省)移民署は16日、交流サイト(SNS)に不適切な投稿をしたとして、中国人留学生1人の入境許可を取り消し、台湾からの退去処分としたと発表した。留学生は同日、台湾を離れたとしている。

移民署によれば、この留学生は12日、台北市の台湾大で開かれたノーベル賞受賞者を招いた講演・交流プロジェクトの閉幕式に参加し、あいさつに立った頼清徳(らいせいとく)総統の頭を、遠近法を使って指でつまむように見える動画を撮影。中華民国(台湾)の主権を否定する主張とともに、SNSに投稿した。

留学生が投稿したとみられる映像には「頼清徳をつまみ取る」といった趣旨の文言の他、「両岸統一」「台湾は中国の不可分の一部」「台湾は中国のものだ」「一つの中国原則を堅持」などといった主張が添えられていた。

これに対し移民署は、法律に基づく調査を終え、教育部(教育省)や台湾で中国政策を担う大陸委員会などの意見を踏まえた結果、留学生の不適切な行為は対等と尊厳の原則に反するとともに、社会的な混乱を招いたと判断したと説明。入境許可を取り消し、退去処分としたと明らかにした。今後5年間は台湾への訪問申請を許可せず、それ以降の申請についても厳格に審査するとしている。

台湾と大陸の人民の権利や義務について定めた台湾地区・大陸地区人民関係条例(両岸条例)では、中国大陸の人は訪台が許可された期間、対等と尊厳の原則に背く不当な行為をした場合、許可を取り消すことができると定めている。

移民署は、中華民国には民主主義と自由があり、多様性を備えた開かれた社会として、異なる意見と正常な交流を尊重していると強調。一方、中国大陸の人が台湾を訪れる際には、中華民国の法律や関連の規定を順守し、両岸(台湾と中国)の正常で秩序ある交流を維持する必要があると指摘した。今後も関係機関との連携を強化し、違法・不適切な行為への対応を進め、国家の安全や社会の安定、両岸交流の秩序を守るとした。

▽台湾大「政府の法執行を尊重」

台湾大は16日、留学生について、中国ではない外国の姉妹校からの交換留学生だったと説明。学生への配慮を重視し、大学関係者が付き添って関係機関の事情聴取に応じ、必要な支援を提供するとともに、法律に基づいて対応したとした。

また、台湾大は言論の自由を重視し、開かれた多様性のある、互いを尊重する学内環境の維持に努めているとし、公共政策や政府の施政に対する異なる意見も尊重しており、理性的な議論や意見交換は民主主義社会の重要な基盤だとする立場を示した。

その上で、政府が法令に基づいて法を執行することを尊重するとし、今回のトラブルを通じて、学生たちが言論の自由を行使する際には他者への尊重にも配慮する必要があることを理解してもらいたいとした。

(劉建邦、陳至中/編集:齊藤啓介)

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