アプリで読む
ダウンロード

大陸委、訪中の国民党主席を批判 中国共産党の歴史的語りへの呼応は「遺憾」/台湾

孫文の墓「中山陵」を訪問後談話を発表する国民党の鄭麗文主席=4月8日、南京市
孫文の墓「中山陵」を訪問後談話を発表する国民党の鄭麗文主席=4月8日、南京市

(南京、台北中央社)中国を訪問中の最大野党・国民党の鄭麗文(ていれいぶん)主席(党首)は8日、「国父」と呼ばれる孫文が眠る南京の中山陵を参拝し、孫文が当時、「アジア最初の民主共和国である中華民国を創立した」と述べた。これに対し、台湾で対中政策を担う大陸委員会は同日、鄭氏が「言葉を濁す」形で中華民国について言及し、中国共産党の歴史的ナラティブ(語り)に呼応したことは「遺憾」だと批判した。

鄭氏は参拝後に談話を発表した。談話の冒頭で、孫文が1925年3月12日に死去した際、台湾は当時日本の植民地となって30年がたっていたことから、台湾人は大陸の中国国民のように孫文がこの世を去った悲しみを直接表すことができなかったと言及。孫文が全世界の同じような運命にある弱小民族のために奔走したからこそ、とりわけ尊敬され、「台湾の民族解放の導師になった」と述べた。

さらに、孫文の遺言にある「中国の自由と平等はいまだ達成されていない。我らを平等に扱う世界の民族を呼び覚まし、共に奮闘しなければならない」という一節を引用。中国が自由と平等を実践する過程において、他者の立場に立って考えることを忘れてはならず、世界中の弱小民族と手を取り合い、平等に接することで帝国主義を徹底的に終結させるべきだとし、「当時の日本のように、自分たちの台頭のことだけを考え、西洋の帝国主義を複製するようなことはしてはならない」と強調した。

大陸委は書面を通じ、中国共産党は孫文を「中国革命の先駆者」と位置づけ、自分たちが正統な後継者だと称していると指摘。中華民国台湾が現在まで存在する事実を全く正視しておらず、国民党主席としてこのような用語は本来ならば拒絶すべきだと批判した。

また、言葉を濁した形での中華民国への言及は、過去に訪中した国民党主席と同様の手法であり、大陸メディアがこのような説明を報じることはなく、国民向けのアピールに過ぎないとした。

(廖文綺、呂佳蓉/編集:名切千絵)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
113