コメの価格高騰を受けて台湾の民間団体が山口県に贈呈した台湾産のコメが、10日から順次、県内の小中学校など300校で給食として提供されている。初日に台湾米が出された防府市立国府中学校では、多くの生徒が「ホージャー」(台湾語で「おいしい」)と口にした。
この日は贈呈を発起したインド太平洋戦略シンクタンク(台北市)の矢板明夫執行長(CEO)や涂醒哲(とせいてつ)元衛生署長らが同校を訪問。生徒たちと共に給食を味わった。
生徒たちは台湾からの訪問者に興奮した様子であいさつ。記者に台湾プロ野球・統一ライオンズの陳傑憲選手の話をする生徒もいた。
取材に応じた3年の生徒は、台湾米は日本米と比べて糖分が多くなく、ちょうどいいとコメント。台湾米を食べられて、台湾との距離が近づいた感じがしたと話した。
矢板氏らは山口県と石川県にそれぞれ10トンずつコメを贈るために8日から訪日。9日には山口県庁で同県への贈呈式が行われた。