2日に大阪市内で開幕した台湾文化PRイベント「We TAIWAN」で、芸術家の陳景林さんが手掛けた藍染めの大型作品「台湾母親河」が展示されている。藍染めの芸術を通じて台湾の物語を伝え、土地と芸術の美しさを紹介している。
作品は台湾最長の川「濁水渓」を題材にした。中部・南投県水里郷を流れる濁水渓からわずか数百メートルの場所で生まれ育ったという陳さんにとって、濁水渓は生活と深く結びついていたという。作品制作に当たっては現地で実地調査を行い、さまざまな角度から地形や谷の景観を記録し、それらを組み合わせて構図を構成した。
作品は幅9.2メートル、高さ2.94メートル。構成に1カ月半、その後の制作に60日を要し、陳さんと助手は毎日14時間ほど作業に没頭したという。
「台湾母親河」は「We TAIWAN」の会場の一つ「VS.」(グラングリーン大阪内)に展示されている。イベントは20日まで。