爆弾が仕掛けられた台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)を舞台にした映画「96分鐘」(96 Minutes)が、9月5日に台湾で公開される。予告編が30日に解禁され、爆破予告を受けて乗客がパニックに陥る様子や、緊迫したアクションシーンなどが収められている。
物語の舞台は、台北から南部・高雄へ向かう高鉄の車内。所要時間わずか96分という制限された状況下で、乗客の一人である爆発物処理の専門家が、命を懸けて爆弾の発見・解除に挑む。その過程で、自らの心の奥底に秘められた過去とも向き合うことを余儀なくされる。
爆発物処理の専門家を演じるのは俳優の林柏宏(リン・ボーホン)。予告編では、ケント・ツァイ(蔡凡熙)演じる謎の人物との激しい格闘シーンも公開された。林はこのシーンの撮影について「本当に苦しかった。自分にできるのか不安だった」と振り返った。
撮影は、スポンジを敷き詰めた訓練用の場所から、車両を模したセットへと移され、ボーホンとケントは何度もリハーサルを重ねた末に本番を撮り終えたという。