(台北中央社)交通部(交通省)観光署(観光庁)が発表した最新の統計で、今年上半期に台湾を訪れた外国人旅行者数は、延べ419万7240人となり、前年同期比1割増加したことが分かった。今年6月は日本からの旅行者が延べ9万2741人で、前年同期比21.85%増加した。
観光署は、現時点での成長傾向は過去数カ月の状況と一致しているとした上で、第4四半期(10~12月)は訪台観光の繁忙期を迎えると強調。海外で協力プロジェクトや大型プロモーションイベントを展開し、さらなる誘客を図る方針を示した。
今年6月の訪台旅行者のうち、香港・マカオからは延べ10万1484人(前年同期比7.41%減)、韓国からは延べ4万7804人(同7.46%減)だった。観光署は、地震が起きるといったうわさが香港などで広がったことや韓国の大統領選挙の影響を受けたとの見方を示している。
また中国からは4万6060人(同48.97%増)で、台湾の離島と中国を結ぶ渡航ルート「小三通」を利用した金門や馬祖への旅行者が増えたことが背景にあると分析した。
一方、海外に出国した台湾人旅行者数は延べ914万1262人で、前年同期比11%増となった。渡航先は、日本が延べ327万2961人、中国が延べ152万346人、韓国が延べ83万2962人だった。