(台北中央社)中央気象署(気象庁)は12日午後、中度台風(台湾基準)台風11号が近づいているとして、東部の花蓮、台東、南部の高雄、屏東に陸上台風警報を発表した。台風11号は13日正午前後には台東に上陸し、終日にわたり風雨が強まる見込みだ。
台風11号は12日午後5時現在、台東の東南東約500キロの海上を、時速25キロから28キロに速度を変えつつ、西北西から北西に進路を変えながら進んでいる。中心気圧は965ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は45メートル。中心から半径120キロ以内は風速13.9メートル以上の強風域、半径40キロ以内は風速24.5メートル以上の強風域。
気象署の朱美霖予報官は、台風11号は速い速度で台湾に接近し、勢力はわずかに強まり、強風域も拡大すると説明した。
台東に上陸後は、13日午後にも台湾海峡に抜け、14日早朝には中国・福建省に近い金門付近を中国・華南地方に向けて進む見通し。13日から14日早朝には風や雨に警戒が必要だとした。
12日夜からは北海岸、北東部・宜蘭では局地的なにわか雨、13日は午前から東台湾や高雄、屏東で雨脚が強まり、同日午後から夜にかけては花蓮や台東、南部の嘉義以南では風や雨に注意が必要だとした。