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台風11号、台湾上陸の恐れ高まる 東部の天然ダム下流地域で690人避難へ

2025/08/12 14:28
花蓮県にある馬太鞍渓の天然ダム(資料、林業保育署花蓮分署提供)
花蓮県にある馬太鞍渓の天然ダム(資料、林業保育署花蓮分署提供)

(台北中央社)中度台風(台湾基準)台風11号が台湾に接近・上陸する恐れが高まっている。中央災害対策センターは12日、東部・花蓮県にある馬太鞍渓の天然ダムを対象にした警戒チームを立ち上げ、下流地域に住む259戸690人を避難させると発表した。

中央気象署(気象署)によると、台風11号は13日にも台湾に接近し、上陸する見込み。接近時には東部の花蓮や台東で風雨の影響が顕著になり、通過後も花蓮や台東、南部の山地では24時間雨量が200ミリ以上または3時間雨量が100ミリ以上になる可能性があるという。

同センターの農林漁牧組は馬太鞍渓の天然ダムについて、面積は約45ヘクタール、高さは約200メートル、たまった水の量は2200万立方メートルに達していると説明。現段階であふれる危険性はないとしながらも、状況分析をするチームを立ち上げ、ダムの状態を見ながら警戒の呼びかけや避難誘導などを行うとした。すでに光復郷公所(役場)や光復中学校などでは避難所が開設された。計685人が収容できる。

対策センターの副指揮官で交通部(交通省)の林国顕(りんこくけん)常務次長は、台風の速度が速く、勢力も次第に強まっていることから、関係機関に対策の準備と台風の動向に関する周知強化を指示した。また天然ダムについては、気象署に詳細な情報の提供を要請した上で、公路局や鉄路局に対して上流の監視を行い、決壊した場合は早期の警戒や交通規制を実施するよう求めた。

台風の影響で、台東・富岡―緑島のフェリー4便と、台湾海峡の離島、馬祖や金門と中国を結ぶフェリー2路線4便の欠航が決まっている。

(黄麗芸/編集:齊藤啓介)

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