(嘉義中央社)南部・嘉義県民雄郷にある、池の上に張り出すように造られたカフェ「魚缶頭珈琲館」に22日、同県の翁章梁(おうしょうりょう)県長が視察に訪れた。若者の起業を支援する県のイベントの会場にもなっている同店。過去には美術家の奈良美智さんも2度訪れたという。
県によれば、店は魚が好きな店長の翁哲偉さんが、「缶頭」(中国語で缶詰)のニックネームを持つ妻の陳冠伶さんと共に開店。店の外に目立つ看板はないものの、足元を魚が泳ぎ回るなどのユニークな構造からインターネット上で瞬く間に話題になった。
報道陣の取材に応じた翁県長は、カフェの隣に田んぼがある他、魚に餌をやることもでき、とてものんびりした空間だとコメント。若者の起業は失敗する可能性が非常に高い中で、同店が11年も続いているのは並大抵のことではないとたたえた。
県労工・青年発展処によれば、店の一押しは肉入りちまきとコーヒーのセット。ちまきは陳さんの母が手作りしている。同処は、起業を志す若者の訪問や、県の関連イベントへの参加を呼びかけている。