(東京中央社)長崎県長崎市の長崎県美術館で11日から開催されていた長崎台南交流美術展が16日、閉幕した。主催者側によると、期間中には鈴木史朗長崎市長が鑑賞に訪れ、9日の「原爆の日」に開いた平和祈念式典の座席配置に、台湾側が抗議声明を出したことを巡り、遺憾の意を示したという。
美術展では、南部・台南市の芸術団体、新象画会のメンバーと長崎の美術家の作品が展示された。来場者には長崎市側の対応に疑問を呈する人や直接市に抗議すると語った人もいたという。
前台南市観光旅遊局長で台南市台日文化友好交流基金会の郭貞慧名誉董事長(会長)は、誠意ある対話と揺るぎない信念は意見の相違を乗り越える唯一の道であり、平和に国籍や立場の違いはないと強調。今後、台日の民間の深い友情を傷つける出来事が再び起きることを望まないとし、相互尊重を土台に、安心で平等、より深みのある協力関係の推進を呼びかけた。
郭氏は公務のため予定を早めて帰台した後も、ジェンダー平等な社会の実現に取り組む団体のメンバーを通じて長崎市役所に対し台湾の立場を伝え、抗議したという。
主催者側は鈴木市長について、郭氏の招きを受け美術館を訪れたと説明。長崎市が日台の友好関係を重視していることを強調したという。
また、美術展を通じて、より多くの日本人に台南文化を知ってもらうだけでなく、台日双方の民主主義や文化、都市外交などにおけるつながりをさらに深め、長年にわたって築かれてきた民間の相互信頼と友好関係をさらに前進させたいとしている。