(台北中央社)台湾のインターネット上で先日、日本でリンゴ飴店を経営する男性が、台湾で調達した大量の砂糖をスーツケースに詰めて桃園国際空港から出国しようとしたところ、出国検査で「この白い粉は何だ」と怪しまれたという出来事が話題を集めた。男性が購入した砂糖を生産する台湾糖業は13日までに男性に連絡し、11月に南部・台南で面会する約束を取り付けた。今後の協力について話し合う予定だという。
日本でリンゴ飴専門店を経営する池田喬俊さんは9日、スーツケースに台湾糖業の砂糖約20袋を詰めた写真をX(旧ツイッター)に投稿。台湾での出国手続きの際に「この白い粉は何?」と何度も聞かれたと明かした。この投稿は台湾メディアでも取り上げられ、注目を浴びた。
台湾糖業は池田さんに連絡を取り、本人から返信を得た。池田さんは11月から12月初旬にかけて台南と高雄の百貨店で開かれる日本展に出展する予定があり、この期間に台南に本社を置く台湾糖業を訪問するという。
同社によれば、池田さんはメッセージの中で、同社の砂糖は懐かしいまろやかさと現代的な利便性を兼ね備え、バランスが絶妙だと称賛し、今回の縁が長期的な協力の起点になることに期待を示したという。
池田さんは13日、同社から連絡が来たことを短文投稿サイト「スレッズ」などで明かし、「嬉しすぎて鼻血が出た」と投稿していた。