(新北中央社)収賄などの罪で起訴され拘置所に勾留されている前台北市長で野党・民衆党前主席(党首)の柯文哲(かぶんてつ)被告は8日、妻の陳佩琪さんによる保釈手続き実施に同意した。柯被告の弁護士が同日、明らかにした。
台湾台北地方法院(地裁)が5日、保釈を認める決定を出していた。保釈保証金は7000万台湾元(約3億4000万円)で、電子的監視と居住制限が課される他、出国や他の被告、証人との接触が禁じられる。
陳さんは8日午前、自宅を出発した際に報道陣の取材に応じ、夫がより良い環境で今後の裁判に臨むことができるようになったとコメント。台湾がより良くなり、皆が普通の生活に戻れることを願っていると話した。
また、民衆党の黄国昌(こうこくしょう)党主席は同日午前、フェイスブックを更新し、柯氏を迎えに行く意向を示した。
柯被告は、台北市内で建設中の複合商業施設「京華広場」を巡り、市長在任中に容積率を大幅に引き上げるなどし、事業者に便宜を図った疑いが持たれている。