(台北中央社)台湾高速鉄道(高鉄)は27日、指定席券に関するルールの一部を変更し11月10日に施行すると明らかにした。これまで旅客サービスの一環として指定席券を持つ乗客が自由席に座ることを認めていたが、今後は認めない方針だ。
高鉄はピーク時の混雑悪化が問題視されており、さまざまな緩和・抑制策の実施を検討している。
高鉄は、指定席券を持つ乗客が指定された列車よりも早い時間の列車の自由席に座るケースが1日当たり数百件起きていると指摘。指定席に空席ができても、その座席を他の人に販売できない他、快適性に影響が生じるとして、指定席券を持った乗客が自由席の利用を希望する場合は今後、関連規則に基づき、乗車券の変更を求めるとした。
規則では、指定席券は指定された日時、列車、区間でのみ有効で、自由席券は指定された日の営業時間内、区間で有効と定めている。指定日時を過ぎた場合、変更や払い戻しは受け付けないとしている。
高鉄は新型車両の導入を発表しているが、史哲董事長(会長)は、輸送力の増強は2028年まで待つ必要があると指摘。自由席制度の見直しなどの対策を検討していると明かしている。