(高雄中央社)医学研究者で高雄医学大学名誉教授の陳瑩霖さんが10日、南部・高雄市内の自宅で死去したことが26日までに分かった。享年90。寄生虫学の研究に生涯をささげ、台湾の医学に貢献した。
高雄医大を第1期生として卒業後、日本の千葉大学で博士号を取得。1972年、台湾で初めてとなる寄生虫専門外来を高雄医大付属病院で開設した。同大学長や行政院(内閣)衛生署(現衛生福利部=保健省)の副署長などを歴任。2008年には台湾の医療に貢献した人に贈られる「医療奉献賞」で特別貢献賞を受賞した。
陳さんと生前交流があった高雄県医師公会(医師会)の王宏育理事長は20日、フェイスブックで哀悼の意を表し、台湾高速鉄道で隣の席になった時には「いつも現在の医療政策や医療の状況を聞かれ、たくさんのアドバイスをくれた」と思い出をつづった。